時期が良くわからない暑中見舞いと残暑見舞い
近年はメールやSNSの発達により、はがきで暑中見舞い、残暑見舞いを書かなくなってしまいました。
しかしながらビジネスにおいてはまだまだはがきでのご挨拶は主流です。
メールでのご挨拶ですと、DM扱いされて読んでくれる人は少ないですが、はがきで届けば必ず目を通します。
更には手書きでコメントがあれば、やはり心がこもっていることを感じ嬉しいです。
年賀状はメジャーですが、暑中見舞いをくれる人、ショップは限られてきます。
だからこそ、届くととても嬉しく、また会ってみたい、またあのお店に行こうという気持ちになれます。
年配のお世話になった恩師や上司には、メールよりもはがきでご挨拶するのがベターです。
そもそも年配の方でメールやネットを駆使している人は一部の人に過ぎません。
手書きのコメントを必ず添えるようにしましょう。
さて、暑中見舞い、残暑見舞いの違いといえば、発送する時期の差です。
いつからが暑中見舞いで、残暑見舞いに切り替わる正確な日にちを知っている人は実はあまりいないのではないでしょうか。
暑中見舞いは、梅雨があけてから立秋と言われていますので、実は毎年曖昧です。
梅雨があけるのが早かったり、遅かったりで発送日が毎年異なるということです。
自分の住んでいる地域では梅雨明けしていても、発送地域で梅雨明けしているとは限りませんので注意が必要となります。
曖昧ではありますが、天候に応じて臨機応変に暑中見舞いか残暑見舞いをを送るという日本独特な文化となっています。
立秋は8月7日ですが(2018年の場合)、二十四節気は太陽の動きを基準としており、年によって異なります。
立秋から8月中は、残暑見舞いを送る期間になります。
時期だけではない、書面上の違い
時期に応じて、「暑中見舞い」「残暑見舞い」を切り替えますが、文末の表現も異なります。
暑中見舞いは「盛夏と日付」と記載し、残暑見舞いの場合は「晩夏と日付」と書くことになりますので、注意が必要となります。
本文は基本的には夏のごあいさつ、報告したいこと等を記載しましょう。
基本はフォーマルな文章を記載するのがマナーです。
暑中見舞い、残暑見舞いのはがきは、既成品はがきのほかに、パソコンで作成する場合も様々なデザインやテンプレートがあり、既に文章が記載されているものが販売されています。
そちらを手堅く利用し、手書きで近況報告などを記載すると、心のこもったはがきになること間違いなしです。
あまりないケースではありますが、暑中見舞いと残暑見舞い、両方送って良いのか?という疑問がありますが、どちらかに1つにするのがマナーです。
メールでは何通送っても違和感ありませんが、郵送物で似たような物が立て続けにくるのは、最初に送ったことさえ忘れてしまったのかと思われてしまいます。
また、暑中見舞いを受け取った数日後に立秋を迎えた場合は、残暑見舞いとして返信しましょう。
必ずしも同じではなく、季節によって切り替える事がマナーです。